SPEARMINT [スペアミント]

科名:シソ科
和名:オランダハッカ
香りの種類:トップノート香りのイメージ:爽快感、清涼感
香りの効能:イライラや不安な心を鎮め、心をリフレッシュさせてくれる
消化を助けたり、乗り物酔いにも有効と言われています
スペアミントは、ハーブの中で馴染みのあるもののひとつではないでしょうか?
シソ科ハッカ属の多年草で、大きくスペアミント科とペパーミント科の2種類に分かれますが、何度も交配を繰り返すうちに3500種以上になったそうです。
ヨーロッパ中部から地中海が原産のハーブです。
スペアミントはペパーミントに比べるとやわらかい香りです。
刺激より甘味の方が特徴的で、鎮静作用に優れています。
葉は濃い緑色で、やや丸みのある形をしています。
スペアという名前は「spear (槍)」を意味し、葉先がとがっていて槍のように見えることが由来となっています。料理には生のままで使われることが多く、お店などのデザートやアイスクリームにもよく添えられています。
スペアミントの歴史は古く、紀元前1600年頃。
食用だけでなく、薬用、香料として何千年も前から愛用されてきました。
古代ギリシャではお祝いの席でミントの束をテーブルに置いたり、床に敷き詰めたりしていました。中世では口臭や歯のケアに使用されていたり、すり潰したスペアミントと塩を混ぜて傷薬として使われていたようです。
歴史上最も古い栽培植物であるという説もあるハーブで
スペアミントに見られる甘い香りは、約6割を占める「カルボン」という成分からきています。
これには胃や腸に溜まったガスを減らしてスッキリさせる働きがあります。
清涼感のある爽快な香りは、ストレスでモヤモヤした時や不安な気持ちをやわらげてリフレッシュさせてくれます。
また「ロスマリン酸」というポリフェノールの一種も多く含まれていて、脳を活性化させ、集中力や記憶力を高める効果も期待できます。
スペアミントは他のミントと同様に、癒しと愛情のハーブとして長い歴史の中使用されてきました。
枕元に置いて寝ると、睡眠中の嫌なエネルギーから守ってくれるとも言われています。
スペアミントは他のハーブに比べてスーパーなどでも手に入りやすいです。
まずは少量から、料理やお茶に入れたり、芳香浴やお風呂に浮かべて楽しむのはいかがでしょうか。
小さなハーブが私たちにもたらしてくれる恩恵は大きいと感じます。
身体や心にも穏やかに働きかけてくれるハーブを日常生活に取り入れて、ぜひ豊かな毎日を送ってください。