SPANISH MARJORAM [スパニッシュマジョラム]

科名:シソ科
和名:マスチックタイム
香りの種類:ミドル
香りのイメージ:ハーブ系の穏やかで甘みを感じる香り
香りの効能:ストレス緩和・リラックス・リフレッシュ・抑うつなど

スパニッシュマジョラムはシソ科のハーブで、別名タイムマストキナ、マスチックタイムなどと呼ばれます。原産地はスペインのイベリア半島中部から南部で、温かく湿った空気を好みます。気候の変化や季節によって一度枯れてしまっても、根が生きていることで再び芽を出す生命力の高い植物です。

スパニッシュマジョラムには、小さな白い花が多数咲いており、その小さな花々を支えている茎は約40〜50cmほどに成長し、茎と葉は灰色をおびた色合いになっています。加えてスパニッシュマジョラムは、全体が細い毛のようなもので覆われています。

別名タイムマストキナと呼ばれるスパニッシュマジョラムは、数あるタイムの種類の一つです。タイムは古代エジプトで、ミイラの防腐処理に使われたり、神殿に飾られる神秘的要素でも使用されていました。中世ヨーロッパでは勇気・品位・優雅の象徴で男らしさを表し、戦いでは身につけてお守り代わりにしていたようです。古代ローマでは品位・優雅を表すように、国や地域で使われ方や意味合いもさまざまでした。

スパニッシュマジョラムの香りには、心をリフレッシュしてくれる効能があります。アロマディフューザーなどを使い、芳香浴で楽しみます。ストレス・緊張・興奮・イライラなど気持ちが落ち着かないときに香りを嗅ぐことで、心に安らぎを与えてくれます。また、スパニッシュマジョラムのマジョラムは「人の命を長く伸ばす」という意味もあり、寝つきや寝起きが悪い方の快眠を促します。

スパニッシュマジョラムは、1.8シネオール・リモネン・α-ピネン・リナロールなどの成分を含んでおり、これらの成分は抗菌・抗ウイルス・抗炎作用があります。1.8シオネールには空気の浄化作用もあるので、風邪やウイルスが流行する秋から冬にかけて重宝します。

使用用途は主に芳香浴やボディケア・ハンドケアとして香りを楽しみますが、原産国のスペインでは、煮込み料理に入れたり、ハーブティーにして楽しんだりしている例もあります。

スパニッシュマジョラムに含まれる1.8シネオールには、皮膚・粘膜刺激の作用があるため、敏感肌の方は使用上注意が必要です。また、妊娠中の方は主治医に相談の上、少量から使うといいでしょう。

OTHER JOURNALSその他の記事

フルーツティーゼリーとソイミルクのブラマンジェ

RECIPE

フルーツティーゼリーとソイミルクのブラマンジェ

スイス訪問記 -first day-

PLACE

スイス訪問記 -first day-

CUMIN [クミン]

HERB

CUMIN [クミン]

タコのイタリアンマリネ

RECIPE

タコのイタリアンマリネ