MARIGOLD [マリーゴールド]

科名:キク科
和名:キンセンカ
香りのイメージ:草原の中にある花畑を思わせる清々しい香り
効能:抗ウイルス作用・抗酸化作用・デトックス作用・利尿作用

マリーゴールドの原産は地中海沿岸で、約20種類ほどの品種があり現在では世界中で見ることができます。夏から秋にかけて約4~7cmの鮮やかな黄色やオレンジ色の花が咲き、冬に枯れるという一年草です。

マリーゴールドには観賞用と医療用のメディカルバーブがあり、観賞用の代表的な品種はフレンチマリーゴールド、メディカルハーブとしてはカレンデュラが有名です。カレンデュラは、古代エジプトでは「若返りの薬」、ヨーロッパでは「太陽のハーブ」といわれ万能なメディカルハーブとして利用されてきました。

日本には江戸時代に中国から渡来したと伝えられ、主に観賞用に栽培されることが多いです。マリーゴールドはコンパニオンプランツとして、ナス科のトマト・ナス・ピーマン、アブラナ科のダイコン・カブなどの虫よけとして一緒に植えられることもあります。

少年クリムノンと太陽神アポロンにまつわるギリシャ神話もあり、マリーゴールドが太陽に向って咲くのは、太陽神であるアポロンのことを今でも見つめているからだといわれています。マリーゴールドの名前は「聖母マリアの黄金」に由来しているともいわれることから、マリーゴールドが古くから存在している植物であることがわかります。

マリーゴールドの美しい花の色や効能から、ハーブティーや食品の着色剤、化粧品原料、装飾用として利用されてきました。花びらを2~3週間ほど植物油に漬けてつくられる浸出液や浸出液とミツロウでつくられる軟膏は、湿疹や口唇の荒れなどの薬としてヨーロッパなどで古くから利用されています。

マリーゴールドの浸出液はカレンデュラオイルと呼ばれ、乾燥が気になる部分のスキンケアにも利用でき、皮膚への刺激が少ないため敏感肌の方や小さな子どもでも使用できるのが特徴です。

発汗や利尿作用、デトックス作用があるため、発熱を伴う風邪のときにはマリーゴールドティーがおすすめです。マリーゴールドの花にはケルセチン・イソラムネチン・ルテイン・タラキサステロール・トリテルペノイドサポニンなどの成分が含まれています。
ルテインは抗炎症作用や抗酸化作用を持ち、目の老化を早めるブルーライトを防ぐフィルターのような役割を持っているといわれています。また、ケルセチンは美しい肌や髪を保ち、イソラムネチンは炎症を鎮め痛みを緩和する効果が期待できます。

メディカルハーブであるマリーゴールドは、キク科であるためキクアレルギーがある場合は使用を控えた方がいいでしょう。また、スキンケアに使用する前にはパッチテストをして自身の肌に合うか確認してください。

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