CLOVES [クローブ]

科名:フトモモ科
和名:丁字(チョウジ)
香りの種類:ミドルノート
香りのイメージ:スパイシーな中に少し甘みのある香り
香りの効果:気持ちを明るく高揚させてくれる

クローブはバニラのような甘い香りの中に独特なスパイシーな香りがするハーブです。
カレーやチャイなどの料理に使われているスパイスとして知っている人もいるのではないでしょうか。
蕾のうちに花を収穫すると、スパイシーな香りが出てきます。
その魅力的な特徴のある香りは、香水やお香などにも幅広く利用されています。

クローブはインドネシアのモルッカ諸島が原産の中高木の常緑樹で、10m程の高さになるものもあります。
日本では丁子(ちょうじ)や丁香(ちょうこう)と呼ばれ、古くから生薬として使用されていました。
漢方薬や香辛料としても中国をはじめ世界中で使われています。
クローブの名前は、蕾が釘の形に似ていることから、フランス語で釘を意味する「clou」が由来になっています。

クローブは紀元前から利用されており、当時は歯痛や歯茎の腫れのケアとしてそのまま噛んだり、媚薬として使用されていたそうです。クローブの精油の香りは「歯医者さんの香り」とも呼ばれています。
また守護や浄化、幸運を招くハーブと信じられてきました。インセンスとして火を灯し利用するとマイナスなエネルギーから守り、場を浄化するといわれています。
ヨーロッパでは金と同等の価値として扱われていた時代もあります。
日本に伝来してからは刀の錆止めとしても利用されていました。

クローブの香りの元となる「オイゲノール」はとても強い殺菌作用と抗菌効果のある成分が含まれているため、歯の痛み止めや局部麻酔としても使われています。
また抗酸化作用に優れています。消化を助け、吐き気や嘔吐、腹痛にも効果があり、ナチュラルな鎮痛剤としても利用できます。
ゴキブリなどの害虫が嫌がる成分が含まれていることから防虫剤としての効果もあります。
カビの増殖を抑える抗カビ特性もあり、クローブの精油を染み込ませたコットンをクローゼットや靴箱・押入れなどに置いておくと、衣類を虫から守るのと同時にカビが生えるのも防いでくれます。
アロマポットなどで香らせても、嫌なカビ臭さを抑えてくれるので、梅雨時期などに大活躍するのではないでしょうか。

クローブの香りは、落ち込んだ気持ちを明るくさせて、興奮した時には鎮めてくれる嬉しい効果もあります。
心が落ち着き勉強や仕事もはかどるでしょう。

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